敦亀通信

2Black Cats

更新日:2017/08/29

昔は怖いものとして地震、かみなり、火事、親父と定番商品でした。ここに紹介するお話は友人から聞いたコワーイお話です。

ある日の夕暮れ、友人は自分の車で、とある田舎道を走っていました。後、どれくらいで目的地へ着けるかな、、、と考えながらラジオから流れるポップスに耳を傾け快調に走っています。突然、眼前に黒い生き物のような物体が飛び込んだと感じました。「あっ、しまった!ひいたかな、」急ブレーキをかけようとしたのですが間に合いません。大きさから考えると熊ほど大きくない、狸だろうか、いや、ひょっとするとネコかな、、、?「あの様子では恐らくダメだろうな、それにしても人間でなく良かったな。」と思い、そのまま止まらずに運転を続けたそうです。生き物を轢いてしまった、、、という多少の良心的呵責を感じながらも、「今日は縁起が悪いなー、どうか成仏してくれますように、、、、」と念じながら、そのまま目的地へ急ぎました。話はそこから急転回です。

しばらく走っていると、車のバックミラーに何やら動くものが見えます。「あれ、後続車両が追いついてきたかなと思いミラーを見つめました。なにやら黒い物体のようです。夕暮れが迫りはっきりとは判別できませんが、小さな黒い塊です。それが始めは黒い天点に過ぎませんでしたが、次第に大きくなって、すごい速度で彼の車を追及してきます。そして、その黒い物体は益々近づき彼の車のすぐ後ろまで迫ってきています。「うわーなんだ!これは、、、、?」ハンドルにしがみつきながら心は恐怖でいっぱいになります。しかし黒い物体は速度を落とさず、こんどは彼の車を追い越しにかかりました。一体、誰が自分の車を追い越そうとしているのか、、と窓越しに横を見ました。なんと、それは大きな真っ黒な親ネコが自分の子ネコをくわえて走っていたのです。親ネコは運転している彼を強くにらんでいるように見えました。ここまできいて、私は「うそだろうー」と思いつつも、もうこれ以上聞くのが怖くてならない。おそらく恨みを抱いた親ネコの執念でしょう、「わが子をひき逃げした車を必死に追いかけてくる黒い親ネコ」げに恐ろしきものは「親ネコの執念」です。さて、その続きはどうなったのでしょうか?見事、回答できた方にプレゼントです。

内心怖いくせに顔には出さず続きを聞きたがるのが私のくせです。できる限り平静を装い「それで、、、、どうなったの、?」彼はまじめな顔で一拍おいた後「イヤね、よーく見たら、○○○のクルマが後ろから僕の車を追い抜いていったよ。○○○、あの会社の車にはなんであんなマークをつけてるんだろう」その時、私は巧妙な話にはまってしまった悔しさを覚えつつも、ほっとした半面、複雑な思いでありました。「オレオレ詐欺」にだまされる人をみて、「何であんなに簡単に騙されるのだろう、オレは決してあんなことではだまされないぞ」と思っていましたが、そうした自信もなくなってしまいました。ところで、皆さんは私のようには、だまされませんよね、???