敦亀通信
頑張りましょう
更新日:2019/02/14
中国には孔子や孟子、老子など多くの古典があり2500年経った現代でも教えられることが多い。特に孫子の兵法などは中国の春秋時代、群雄割拠していた多くの国々が合従連衡し戦乱の中から生まれた哲学で古くより戦争指導者や為政者達が戦いにおいて勝利を得るために利用されている。現代でもマイクロソフト創業者ビルゲイツやソフトバンクの孫正義会長など多くの経営者にとって企業競争時代を生き抜く戦略テキストにもなっている。
ところで中国古典が生まれた2500年前、日本に住んでいたわれわれの祖先はどのような生活を送っていたのであろうか。その頃、日本は弥生時代であり原始的な農耕生活や狩猟生活に別れを告げ大陸から伝播した稲作生活に移った頃かもしれない。しかし、確かな資料もない為、当時の状況は推測の域を出ないのである。現在の日本が経済や文化面で世界レベルで先進国となっているのに、なぜ当時の状況が遅れていたのだろうか?その理由は文字がわれわれ日本の国内に存在していなかった為である、と私は考えている。勿論、個人間や住んでいた地域間で他とのコミュニケーションは不可欠であり、ひょっとすると文字に近いなんらかの記号や図形はあったのかもしれない。しかし大陸から現代に伝わっているような漢字文化が伝わったのは、これより何百年も後のことであった。文字が日本に伝わっていなかった為、中国で語られたような歴史的な記述や思想書は当然ながら我が日本には存在していない。卑弥呼や邪馬台国という記述は中国の歴史書に記録されているだけでわが国の歴史書には存在していない。邪馬台国などは未だに存在した場所すら複数の説がある。中学校時代だったか、世界史の授業で世界の4大文明を習った。エジプト、メソポタニア、インダス、黄河文明と記憶しているがその頃の日本とはそのレベルを考えたとき格段の差がったことは間違いないだろう。しかし島国であった日本では我々の祖先達が神代の時代から大陸に学び独自の文化を育ててきたのである。
今、世界の潮流の中心はGAFA(グーグル、アップル、フエースブック、アマゾン)に代表されるアメリカでありアメリカに追いつき追い越そうとしている中国となっている。日本も明治維新以降よく頑張り第二次大戦以降は脅威の経済成長を遂げ世界第二位の経済大国となった時代もあるが近年、少子高齢化が進み世界各国の目覚しい発展におされ気味であり苦しんでいるのが現状である。日本の若者がこうした状況を正しく見据え、あらゆる面で頑張って頂きたいと願い私自身も精進してゆきたいと願っています。