敦亀通信

祖跡参拝登山

更新日:2017/10/24

10月21日(土)は永平寺慣行物産協会が主催するイベント「祖跡巡拝登山」に参加してきました。

約770年前、道元禅師が通われたとされる吉峰寺~永平寺までの約12kmの登山道「禅の道」を永平寺の修行僧の皆様と一緒に歩きました。私はいつもの登山仲間Tさんと一緒に参加しました。午前7時50分永平寺の第三駐車場に集合し参加料1,000円支払い受け付けを済まします。全員バスに乗ってスタート地点の吉峰寺に到着しました。そこで簡単な説明があって吉峰寺へ出発するのですがお寺の境内まで延々と坂を歩きこと約20分、まだ身体もなれていないので苦しい登りでした。しかしこんなものはほんの序曲であることが後になって分かりました。ここからスタートです。道中の安全を修行僧の皆様が般若心経と消災妙吉浄陀羅で祈って頂きました。

曇りがちであった灰色の空から飴が激しくなってきました。雨用のウエアを着用し登ってゆきますが急登の連続です。しかしこのコースは十年程前にはあまりつらさも感じず歩けたのですが、今日は苦しい苦しい登りの連続でした。この十年の経過は私にとってあまりにも大きなブランクであり年を感じざるを得ないものでした。周りを見ると平均年齢は60歳以上の方達が殆んどで、ご婦人方も多いようですが皆強力メンバーです。雲水さん達は20名ほどでしょうか、この方達もみんな若い20歳代で、こうしたメンバーと一緒に登るということはほんとに苦しいものでした。しかし途中では鮮やかな紅葉が目を休ませてくれたり、雲海の中に浮かぶ山並みにみとれ思わず歩みが止まるようなこともありました。途中、お味噌汁などの接待を受け、そこで主催者側から「身体が辛くて以後の行程に自信のない人は林道から車で降りて下さい、最後まで頑張る人はこのままどうぞ」という発表がありました。私は内心、辛くて辛くて同省も無かったのですが、そこは見栄をはって最終までゆくこととしました。途中、クリタケやナラタケなどのキノコがあったりして苦しさを忘れる頃、大仏寺山に到着しました。そこから急な坂を慎重に下り永平寺ダムを通り午後3時半、出発地点の第三駐車場に戻りました。

今日の収穫は自己の体力低下を認知したことですが、もう一度鍛えなおすには強い精神力が必要ですね。まーなんとか頑張ります。