敦亀通信

「老いるショック大賞」傑作集より

更新日:2022/02/26

長い冬もそろそろ終わりを告げようとしています。
こんな素晴らしい時期にウクライナに攻め込むロシア、、、、
原油はますます高騰、これからロシア発「オイルショック」が始まろうとしています。
そんなとき、友人から「老いるショック」大賞をご紹介いただきました。
こちらは平和です。幸せです。そして我々の年代なら誰しも感ずる生活の一コマです。
それでは、どうぞご賞味ください。

 ・スーパーに車で行った帰り道。赤信号で停まると、後ろの
  車の男性が降りてきて窓をノック。身構えていたら
  「奥さん、車の屋根にネギとゴボウがのっていますよ」
  
 ・遊びに来た友人にコーヒーを淹れて、何故かそのコーヒーを
  仏壇に供えていた。 催促されるまで全く気付かなかった。

 ・中学時代の交換日記を発見。最初の頃は「好き」とか書いて
  いた彼女が途中から「ずっといい友達でいようね」などと
  “友達”を強調していたことに気づく。

 ・リハビリに励んでいると何故か目が染みる。
  昔は額から頬へ伝わった汗が、目尻からシワを伝わって直接
  目に入ってくる!

 ・試着室に入ったら前からおばさんも入ってきたので「どうぞ」と
  言って出たらおばさんも出た。私じゃん!

 ・お蕎麦が好きなのに、昔のように勢いよくススれない。
  箸で手探り寄せながら食べるのが寂しい。

 ・スカートがどんどん上に上がってくる。姪に話したら「スカート
  が細いところを探しているのね」と。そのうち脇の下まで上がっ
  てくるかも。

 ・特売の日にいっぱい買ってバッグを両肩に掛けて階段を上が
   ったら、肋骨軟骨を捻挫。病院代が一万円もかかった。

 ・職場に19歳の女の子が入ってきて、あまりの輝きにクラクラ。
   ニコッと笑われると敗北した気がして嫌になります。

 ・ある朝、鏡を見たら眉間に横線が入っていました。
   何の跡だろうと、さすったり、オロナインをつけたり。
   シワと気づくのに何年もかかりました。

 ・やたらとむせる。大好きな酢の物、酢ドレッシングは特に
   むせる。

 ・相手が知らなくて、自分が知っているのは、相手がバカなので
   はなく、相手が若くて自分が歳をとっているせいだと気づく。

 ・最近、口が達者になった7歳のひ孫。
   「ママはババア、ばあちゃんはクソババア、ひい婆ちゃん(私)
   は先祖!」と言われた。

     ―――雑誌「益軒さん」2,3月号から編集―――