敦亀通信

18才と81才

更新日:2021/03/10

先日、ある農産物直売所へ行ったとき、面白い文章が掲示してあった。
見ると、18歳と81歳の比較をしたものである。全部で8つ、それぞれの世代を面白おかしく短文で表現している。読んでみると思わず笑いたくなるような事ばかりであった。よくぞこんなに面白く表現できるものだな、、、と心から感心した次第である。私自身、決して若いとは言えないが、ここに書かれた内容はよく分かる。レジ精算をする際、この文章を希望者に配っていた。私も1枚頂戴し改めて読むと一つ一つがよく分かり心の底から笑ってしまった。
しかし、、、しばらく読むうち面白さを通り越し今度は反対に腹が立ってきた。自分自身が高齢者と呼ばれる年齢層であるが故に、どうしようもない寂しさやむなしさを感じ始めたのである。確かに私たち年寄りと呼ばれる存在は肉体的にも精神的にも、かっての元気さやスマートさは消え失せ社会弱者として扱われることも多い。この文章のように年寄りの特長を鋭くとらえ面白おかしく表現すれば一般の人たちから喝さいを受けられるであろう。
しかし、、、我々年寄りこそ苦難に耐えながら家族を育て高度に発達した日本経済を支えてきた主役であったはずです。どのように思われても良いのですが、これから18歳を迎える若者には日本文化と歴史を尊重し過去の業績を感謝しつつ暖かい心と敬う心でお年寄りに接して頂きたいと思うのが年寄りの妄言です。

                                「18歳と81歳の違い」
                                                  
                  ・恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが81歳。→残りの人生を見事に泳ぐのが81歳
                  ・道路を爆走するのが18歳、逆走するのが81歳→落ち着いて走るのが81歳
                  ・心がもろいのが18歳、骨がもろいのが81歳→情にあついのが81歳
                  ・ドキドキが止まらないのが18歳、動悸が止まらないのが81歳→同期で飲むのが81歳
                  ・恋で胸を詰まらせる18歳、餅で喉を詰まらせる81歳→孝行に胸が詰まるのが81歳
                  ・偏差値が気になる18歳、血圧・血糖値が気になる81歳→ ここは異議ありません。
                  ・まだ何も知らない18歳、もう何も覚えていない81歳→経験と知識が豊富なのが81歳
                  ・自分探しをしている18歳、皆が自分を探している81歳→真の自分を見つけた81歳

                                          *→マーク以降は年寄りからの一方的な言い分ですので、年寄りに免じ「乞う、お許し」