敦亀通信
人生七転び八起き
更新日:2023/08/21
連日、猛暑が続いています。日本列島は夏祭りや花火大会、スポーツイベント等、盛り沢山の行事に沸いています。自分自身がこうした行事の実行者であったり主役となっている人も多くいらっしゃることでしょう。しかし、こうしたイベントにより楽しみや喜びを頂いておられる方がほとんどではないでしょうか。福井でも先週花火大会がありみんなで美味しい料理を頂きながら楽しませて頂きました。コロナでここ数年は中止になっていましたが8千発の花火は圧巻でした。約30分間で終了となりましたが、時間的にはちょうどよかったのかな、と感じました。「おもしろうて やがて悲しき鵜飼いかな」芭蕉が長良川の鵜飼いを楽しんだ後の句と言われます。悲しいのはせっかくアユをとらえ呑み込もうとした鵜が鵜匠に首を抑えられ吐き出さざるを得なかった鵜の心情を詠んだものか、鵜飼いという面白い見世物を見た後に残った悲しさを詠ったものかは分かりません。時間を忘れ楽しい行事に参加しますが、終わった後に感ずる一抹の寂しさは誰もが感ずることでしょう。考えてみるとこうした行事は楽しい思い出づくりや、日常のストレスを癒してくれるところに意味があるのかもしれません。「おもしろうて 益々楽しき鵜飼いかな」も 若しこれができるのであればさらに良いでしょう。しかし、「人生はあざなえる縄の如し」とも言われ、プラスがあればマイナスも必ずやってきます。幸福を追い求め、それが実現したときは喜んで頂戴したいものですが、不幸がやってくるときもあるでしょう。そんな時、凡人の私ですから悲しみもだえ苦しむこともあると思いますが、「人生は七転び八起」不幸に耐え次なる幸福を目指し一歩一歩、歩んで行きたいと思う今日この頃です。