敦亀通信

赤い靴

更新日:2023/05/25

これまで、沢山たまっていた音楽CDをUSBに書き込みCDラジカセで、いつでも楽しめるようにした。この作業が大変であった。CD1枚当たり平均20曲収納されており1曲が2分程度とするとCD1枚でも40分かかってしまう。CD側に倍速モード機能があったので無音状態でコピーしたが、それでも15~20分はかかる。暇にあかせて3時間余り、300曲程度がUSBに収納された。コピーした音楽は10年以上前に購入した「日本の歌」シリーズで昔からの童謡や故郷の歌、その他抒情的な歌がほとんどである。このCDを車の中で聞くのである。童謡や昔の文部省唱歌を私のようなものが歌うと恥ずかしくて到底無理であるが車の中で運転中であれば眠気覚ましに丁度良い。早速、視聴したところ懐かしい童謡「赤い靴」であった。

作詞:野口雨情、作曲:本居長世

赤い靴はいてた 女の子
異人さんにつれられて
いっちゃった
横浜のはとばから 船に乗って
異人さんにつれられて
いっちゃった
今では青い目に なっちゃって
異人さんのお国に
いるんだろ
赤い靴見るたび かんがえる
異人さんにあうたび
かんがえる

 

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(上のイラストは、2021年の年賀状用に歌詞の3番・4番のイメージで描いたもの。デッサンがくるっているのはご愛嬌ということで。)  By 二木絋三 氏

この歌を当時5~6歳であった私の孫(女の子)を保育園への送迎中車の中で一緒に聞いていたことを思い出したのである。「この歌、、、私、怖ろしいの」彼女は私に真剣な表情で訴えたのである。私は、「大丈夫、大丈夫、、、人さらいの歌ではないよ」と訳知り顔に言ったことを思い出す。今では彼女も中学2年生になり、すっかり大人びて歓心も童謡からジャーニーズへと変わってきたようだ。「赤い靴」は青い目の外人さんは見るのも珍しく異人さんとよんでいた大正時代の話である。なんで船に乗っていったのだろうか?もう少し情報が欲しいと思い、いつも楽しませて頂いているサイト「二木絋三 歌物語」を訪ねてみた。私が知らない情報がいっぱいあった。(詳細はhttps://duarbo.air-nifty.com/songs/)この歌の背後には当時の日本あちこちであった子供と親の悲劇が隠されていたのである。今でも政府は人口の減少化を食い止めるため児童福祉の仕組みや子育ての為の諸手当を増やそうと躍起になっている。勿論、国力維持のため、こうした政策は大事である。それと共に、不幸な子供たちが一人でも救われ国民全体が子供たちを暖かく見守ってゆける事を心から願いたいですね。