敦亀通信

池田の桜

更新日:2018/04/23

桜は西の吉野か東の陸郷かと長野の人は安曇野、池田町 陸郷に咲く桜を自慢する。池田といえば我が福井県にも、高校野球で有名な徳島県にも、岐阜県にもあり「池田町サミット」などの行事もある。山桜が多く咲いている陸郷地区は桜仙峡(おうせんきょう)とも呼ばれ山桜、エドヒガン桜、オオヤマ桜など色々な桜が植えられている。今日はこうした山桜を見ながらトレッキング行事に家族と友人とで参加した。西のほうから低気圧が接近し午後から雨の予報であったが長野方面を目指せばなんとかなるだろうと池田町を目指した。まだ暗い闇の中、午前3時30分自宅を出発し金津ICで友達と待ち合わせ。一路、北陸高速道路を北上する。途中のパーキングで簡単な朝食をとり8時ごろ池田町に到着した。

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会場には既に多くの人が集まっていた。今日の参加者は200名ほどで約30名のグループに別れる。オープンセレモニーでは池田町の町長さんがユーモア溢れるご挨拶でみんなを迎えてくれた。今日は遠く台湾からも参加者があった。準備大層の後、それぞれのグループに2~3人の案内者が同行し道案内をしてくれる。歩きながら周辺の歴史や自然を懇切丁寧に教えてくれる。この付近に以前からあった山桜に加え江戸彼岸桜や大山桜を植えたものが大きく成長し桜仙峡と呼ばれ桜の名所になっている。標高も高いので平地では花の見頃が終了しても、こちらは満開ということで多くの人を楽しませてくれるようだ。桜が終わると今度はラベンダーが主役になって山一面を彩ってくれるという。

池田ウオーク

 

ようやく芽吹き始めた木々や黄色いたんぽぽを愛でながら7~8kmの道をグループで歩いてゆく。山道は整備されており、ハーブの香りが漂う中を楽しく語らいながら歩くのもよいものだ。この付近のお殿様の正妻とお妾さんの悲しい伝説がある戸張り橋という橋の

そばが昼食場所になっている。ここで美味しいおむすびと豚汁のおもてなしを受ける。池田町のスタッフさんなどの温かい心配りに感激である。おむすびは海苔や昆布は巻いてないが唐辛子味噌、ねぎ味噌、胡麻味噌が用意してありおむすびの表面に塗っていただく。

これがトレッキングの後の空腹感においしく感じられる。おむすびも豚汁もおかわりフリーとあって沢山頂戴した。昼食後は出発地へゆっくり下ってゆく。出発地でもご当地の漬物やサラダ、お茶のお手前サービスがあった。又、大町に在住する「影武者」さんと称するシンセサイザーの実演奏があった。この方のオリジナル曲が収録されたCDを聞くのも好きであるが生演奏は更に素晴らしい。広々と広がる山里に流れるようなメロディーがひろがり至福のひと時を頂いた。帰りはいつもの白馬ハイランドホテルの湯に浸かり残雪豊かな日本アルプスの風景を楽しんだ。今日は花も食も人も、お風呂もすべて良しであった。

心から感謝の気持ちを捧げる次第であった。