敦亀通信

小谷山残照

更新日:2023/11/21

2023年11月19日(日)紅葉を求めて久しぶりに妻と滋賀県小谷山を目指しました。午前中はゆっくりくつろぎ午後1時の出発です。厳しい冬型気圧配置がようやく緩み始め日差しも晴れたり曇ったりの不安定な天候でした。福井ICから一路南下、敦賀、木ノ本IC通過し小谷城スマートICには約1時間で到着しました。ICから10分ほどで登山口に到着します。しかし、登山口はチェーンが張られ一般車両は進入禁止となっていました。紅葉見物の観光客の為、マイクロバスが運航しており一般車両との山道でのすれ違いが困難なので仕方ない事でしょう。今日の予定は頂上手前にある大広間付近までと決めていたのでバスは使わず登って行きます。いつもであればリュックを背負い登山靴を履きストック持参ですが今日は何も持たない“山歩き”スタイルです。しかし安全を考え山道の脇に散在する適当なサイズの枯れ枝をストック代わりにしました。陽は既に西に傾き薄暗くなり始めています。あちらこちらに黄色や紅い葉が去り行く秋を惜しむように広がっています。惜しむらくは陽光がもっと明るさがあれば、、、と感じます。

 

 

しばらく登ってゆくと琵琶湖と竹生島、湖北町、山本山が一望できるスポットに着きました。500年前、浅井家のお茶々、お初、お江3人娘も眺めた風景かもしれません。長女のお茶々は後に淀君となり竹生島に多くの寄進を行っています。私の勝手な想像ですが幼少の頃、見ていた竹生島に特別の思い出があったのかもしれません。

 

 

そこから番所跡、茶屋跡を過ぎて厩跡へと続きます。厩跡のそばには池がありここで馬を洗ったとされています。現代の乗用車が戦国時代には馬であり汚れた車を洗車するように人馬ともこの池に入り洗馬?したのでしょうか。ここからちょっと歩けば桜馬場です。浅井の武士たちはここで馬を疾駆させ馬術の腕を磨いたのでしょうか。桜馬場に隣接して戦いに命を落とした浅井家の家臣や関係する人たちの供養塔があります。ここで今日の予定は終了です。妻と二人で供養塔の前に立ち静かな祈りを捧げました。

帰途は紅葉真っ盛りの山道をゆっくり下って行きました。短時間でしたが心に残るトレッキングを楽しみました。