敦亀通信

元旦の文珠山

更新日:2022/01/05

新年あけましておめでとうございます。
年末年始は数年に一度の厳しい寒波が来る、との気象予報がTVで何度も流されていましたが福井県では一部を除き20Cmぐらいの積雪でした。元日の朝は近くの文珠山(365m)に登ることとし、午前10時ごろ家を出ました。登山口はいつもの通り二上コースを選びます。誰でも思いは同じと見えて駐車場には車が満車、駐車できない車が進入路の片側に数多く駐車しています。今日、私が乗ってきた車は4駆なので何とかなるだろうと奥へ奥へと進んで行くと幸い空きスペースがありここに車をとめました。ここで、いつもの長靴からとっておきのブーツに履き替えました。とっておきのブーツとは今から10数年前にコージツで買ったブーツです。やや大きめで分厚い外装でできたブーツは中が暖かく、普通の長靴などとはくらべものになりません。但し、このブーツ、平地を歩くときは問題がありませんが、傾斜がある山道では歩きにくい感じです。買った時のことは忘れましたが、登山用としては不向きであったのでしょうね。さらに、もう一つ問題があります。それは、このブーツを履いて車の運転は、はなはだ危険極まりないということです。靴幅が大きすぎてブレーキペタルとアクセルペタルを明確に分けて踏み込むことが出来ない、という深刻な問題です。ブレーキを踏んだつもりでアクセルペタルを踏めば止めたつもりの車が暴走しちゃう、という恐ろしい事態になります。したがって車で移動中はブーツを脱いで長靴で運転となり、はなはだ不便なものです。しかし今日の積雪と寒さを考慮すれば、このブーツが最高である、と思ったのですが、、、登り始めて分かりました。私は普通、若しくはやや早いペースで登っているのですが、他の登山者に抜かれてゆくのです。普段からこうしたことが無いようトレーニングを重ね、鍛えているのですが、次から次へと抜かれて行きます。何のことはない、ブーツもよくありませんでしたが、私自身の衰えもあったのですね。次の機会にはもっと自分自身を鍛えて、足の冷たさを我慢し軽い長靴で登るぞ、と心の中で思った私です。
それとは別に「いやいや、自分は速さを競うために山登りをしているんじゃないぞ!」と思い直したり、いくつになっても煩悩の塊だな、、、と感じる自分でありました。そうそう、問題といえば、さらに一つ、ありました。それは多くの登山者によって踏み固められた雪道が滑るのです。すってんころりんと倒れるような状態ではないものの、足先に力が入らないのです。しかし、これくらいの山にアイゼンは不要ですが、このことも想定外でした。山道を悪戦苦闘しながら50分で大文珠に着きました。ここには小さな拝殿があり、ふもとのお寺のご住職が中で般若心経を唱えておられました。読経が終了したので交通安全のお守りを2つ、1,000円で買わせて頂きました。下りはザックから古いロープを2本、取り出しブーツの靴底をぐるぐる縛り滑り止めとしました。まあ、あまり滑り止め効果はありませんでしたが、滑って転倒するようなこともなく無事に登山口に戻れました。帰りは、鯖江にある「ラポーゼ河和田」で入浴、暖かい温泉を堪能してきました。おかげさまで充実の元旦でありました。